「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
あがる収入はわずかだったし、とても毎日の糧《かて》をもとめるにも足りないくらいだった。彼はなかなかの健
啖家《けんたんか》で、痩《や》せほそってはいたものの、大蛇のように胃袋をふくらますことができたのだ。と....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
の風中や保吉は二つと猪口《ちょく》は重ねなかった。その代り料理を平げさすと、二人とも中々《なかなか》健
啖《けんたん》だった。 この店は卓も腰掛けも、ニスを塗らない白木《しらき》だった。おまけに店を囲う物....