「木曽義仲論」より 著者:芥川竜之介
の悲運に近づきたる、豈、宜ならずとせむや。然り、桑樹に対して太息する玄徳、青山を望ンで黙測する孔明、玉
璽を擁して疾呼する孫堅、蒼天を仰いで苦笑する孟徳、蛇矛を按じて踊躍する翼徳、彼等の時代は漸に来りし也。....
「即興詩人」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
にじ》らんを避けよといふ。コスモは首《かうべ》を低《た》れて不敢《いかでか》不敢《いかでか》汝の命は神
璽《しんじ》靈寶にも代へじといひき。人々と媼との物語はこれにて止み、卓を圍める一座の興趣は漸くに加はり....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
人のものは日本軍に依って食を与えられた。宮中には光緒帝も西太后も西巡していて恵妃(同治帝の妃)のみが国
璽を守っていたが、柴大人に使を派して謝意を述べ、大人の指示によって宮中の善後措置を講じた』 という意....