「駅伝馬車」より 著者:アーヴィングワシントン
云つた。實際その通りで、わたしの目にも彼の並々ならぬ樣子は映つたので、忙しく世話をやいたり、勿體ぶつた
態度が見られた。帽子を少し横つちよに冠り、クリスマスの常盤木の大きなのを外套の釦孔に※してゐたのである....
「クリスマス・イーヴ」より 著者:アーヴィングワシントン
、しばし瞳《め》を上げて記憶を辿るやうな樣子をしてゐたが別の曲を奏で始めた、そして慇懃な魅惑を含んだ姿
態で、ヘリックの『ジューリアに贈る小夜曲』を歌ひ出たのであつた。 螢の眼《まなこ》 君もちて、 流る....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
って、なにか争いがあればかならずその審判官になり、帽子を斜めにかぶって、判決をくだした。そのときの彼の
態度や声の調子では、だれも反対したり嘆願したりすることはできなかった。喧嘩《けんか》や騒ぎといえばいつ....