「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
る怒り易い人なので、ファラデーはすっかり職人生活が嫌いになってしまった。「商売のような、利己的な、反道
徳的の仕事はいやだ。科学のような、自由な、温厚な職務に就きたい」というておった。それでダンスに勧められ....
「一片の石」より 著者:会津八一
、果して土地の人民どもは金を出し合つてこの山の上に碑を立てた。すると通りかかりにこの碑を見るものは、遺
徳を想ひ出しては涙に暮れたものであつた。そのうちに堕涙の碑といふ名もついてしまつた。 同じ頃、晋の貴....
「隅田の春」より 著者:饗庭篁村
《めぐ》るに、斯《か》く花園《はなぞの》を開《ひら》きて、人の心を楽《たのし》ます園主《ゑんしゆ》の功
徳《くどく》、わづかの茶代《ちやだい》に換《か》へ得《え》らるゝものならず、此園《このゑん》はそもいか....