「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ら二・三軒先きにあるブランド町の二番地に、ジョージ・リボーという人の店があった。文房具屋で、本や新聞も
売るし、製本もやっていた。リボーは名前から判ずると、生来の英国人では無いらしい。とにかく、学問も多少あ....
「菊の根分をしながら」より 著者:会津八一
しい。手入れをすれば勿論よろしい。しかし手入れが無くとも咲く、植木屋などがよく文人作りなどと名をつけて
売つて居るのは私などから見れば、いつも少し出来過ぎて居て、かへつて面白くない。私の庭の隅に咲いた菊の花....
「支那の明器」より 著者:会津八一
も因縁の無い連中と云ふよりほかは無い。又無暗に贋物を恐がる人もある。たかゞ土製の人形が、何十円何百円に
売れるといふことになれば、墓を掘るまでもなく、偽物を作つて金儲けをすることを知らぬ支那人ではないから、....