「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ることがない、腕一本でやれるということが明かになると思う。また立身伝ともいえる。次に彼の製本した本も、
筆記した手帳も、実験室での日記も、発見の時に用いた機械も、それから少し変ってはいるが、実験室も今日その....
「隅田の春」より 著者:饗庭篁村
最好清談披素襟、游戯文章猶寓意、吟嘲花月豈無心、新声北部才情婉、往事南朝感慨深、我亦多年同臭味、待君載
筆屡相臨、 ナント異《おつ》に出来《でか》したでは厶《ござ》らぬか、此詩《このし》を懐中《くわいちう....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
小女を見知りし事は主公も知らねば、人口を憚《はば》かりてともに知らぬ顔にて居たり。 予はこれまでにて
筆を措《お》くべし。これよりして悦び悲しみ大憂愁大歓喜の事は老後を待ちて記すべし。これよりは予一人の関....