「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
て行《ゆ》きついた所《ところ》はそそり立《だ》つ大《おお》きな巌《いわ》と巌《いわ》との間《あいだ》を
刳《えぐ》りとったような狭《せま》い峡路《はざま》で、その奥《おく》が深《ふか》い深《ふか》い洞窟《ど....
「即興詩人」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
(俗曲中にて無遠慮なる公民を代表したる役なり)の假髮《かづら》にて、目に懸けたるは柚子《みかん》の皮を
刳《く》りぬきて作りし眼鏡なり。我は彼等に對《むか》ひて立ち、手に持ちたる刑法の卷を開きてさし示し、見....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
鳩尾《みぞおち》のところを突き洞《とお》される、女房は頭部《あたま》に三箇所、肩に一箇所、左の乳の下を
刳《えぐ》られて、僵《たお》れていたその手に、男の片袖を掴《つか》んでいたのだ」 車中声なく、人は固....