「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
手伝い この頃デビーは※《ほのお》の研究をしていた。これは鉱山で、よくガスが爆発して、礦夫の死ぬのを
救わんため、安全灯を作ろうという計画なのである。ファラデーもこれを手伝った。デビーの安全灯の論文の初め....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
人にてある年越後へ稼ぎに来りしが病に罹《かか》りて九死一生となり、路用も遣い果して難渋窮まりしを伯父が
救いて全快させしうえ路用を与えて帰京させたれば、これを徳として年々礼儀を欠ず頼もしき者なればとて、外に....
「百万人のそして唯一人の文学」より 著者:青野季吉
も、わたくしはその現象を必らずしも悲しむものではない。いい意味の通俗性の摂取はたしかに純小説のひとつの
救ひであり、解放だからだ。これについてはしばしばかいたからここに繰返さない。しかし文学はいかなる意味で....