「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
張るときに腰かける高い椅子に王様のようにどっかと坐《すわ》りこんでいた。その手に彼は専制君主の力を示す
笏《しゃく》というべき鞭《むち》をふりかざしていた。正義の鞭は王座の背後の三本の釘《くぎ》にかけてあり....
「木曽義仲論」より 著者:芥川竜之介
平太が一躍して太政大臣の印綬を帯ぶるや、彼等は彼等を囲繞する社会に、黄金の勢力を見、紫綬の勢力を見、王
笏の勢力を見たり。彼等は、管絃を奏づる公子を見、詩歌を弄べる王孫を見、長紳を※ける月卿を見、大冠を頂け....