「クリスマス・イーヴ」より 著者:アーヴィングワシントン
かな凍てついた空氣の中でりんりんと響き渡り、之に應じて遠くで犬の吠えたてる聲がした。犬たちがこの邸宅を
護つてゐるのと見える。一人の老媼が直に門口に現れた。月の光がけざやかに老女の上に降りそそいだので、わた....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
タッパン・ジーと名づけていたところでは、彼らは用心していつでも帆をちぢめ、航海者の守り、聖ニコラスに加
護をねがいながら、横断したものだ。そこの東側の岸にくいこんでいる広い入江の奥に、小さな市場か田舎の港と....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ロシウムの廃趾を越え、朝早くカンパニアの原を過ぎ、ネープルに向った。匪徒《ひと》の恐れありというので、
護衛兵をも附した。 五月半ばには再度ベスビアスに登ったが、二度目の時は丁度噴火のあった際であり、それ....