「南洲手抄言志録」より 著者:秋月種樹
》の字に落在《らくざい》す。 四七 人皆知問身之安否、而不知問心之安否。宜自問能不欺闇室否、能不愧
衾影否、能得安穩快樂否。時時如是、心便不放。 〔譯〕人は皆身の安否《あんぴ》を問《と》ふことを知つて....
「雑筆」より 著者:芥川竜之介
斜《けふしや》の遊《いう》あるを疑はれしとて、「家有縞衣待吾返《いへにかういありわがかへるをまつ》、孤
衾如水已三年《こきんみづのごとくすでにさんねん》」など云へる詩を作りしは、聊《いささか》眉に唾すべきも....
「即興詩人」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
も我も亦曲中の人となりぬ。さるに其歌には韻脚あり、其調はいと妙《たへ》なり。童の歌ひけるやう。青き空を
衾《ふすま》として、白き石を枕としたる寢ごゝろの好さよ。かくて笛手《ふえふき》二人の曲をこそ聞け。童は....