「閑天地」より 著者:石川啄木
ざまづ》いて彼の垢《あか》づける手を把《と》り、慇懃《いんぎん》に其無礼を謝したりと云ふ。この一話、操
觚者流《さうこしやりう》の寓意譚《ぐういたん》にあらず、永く西欧の史籍に載りて人の能く伝唱する所、唯こ....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
して立派に確立するを得せしめ、且雑誌の編纂及び寄書に対する報酬をも厚うして、夫までは殆んど道楽だった操
觚《そうこ》をしてプロフェッショナルとしても亦存在し得るような便宜を与えたのは日本の文芸の進歩を助くる....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
ふみまきがは》に猶わたる世は」と詠じたという一節がある。何という凄惻《せいそく》の悲史であろう。同じ操
觚《そうこ》に携わるものは涙なしには読む事が出来ない。ちょうどこの百七十七回の中途で文字がシドロモドロ....