「一塊の土」より 著者:芥川竜之介
なべの眼鏡越しに、そろそろこの話を持ち出して見た。しかし炉側《ろばた》に胡坐《あぐら》をかいたお民は塩
豌豆《しほゑんどう》を噛みながら、「又壻話かね、わしは知らなえよう」と相手になる気色《けしき》も見せな....
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
らいは何でもないと思いますが、……」 老人「ところが大学の教授などはサッサンラップ島の野菜になると、
豌豆《えんどう》と蚕豆《そらまめ》も見わけられないのです。もっとも一世紀より前の野菜だけは講義の中《う....
「即興詩人」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
《のき》を列べて、その卓の上には美しき貨物《しろもの》を盛り上げたり。(「コンフエツチイ」の丸は石灰を
豌豆《ゑんどう》豆」]の大さに煉りたるなり。白きと赤きと雜《まじ》りたり。中には穀物の粒を石膏泥中に轉....