「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
歌論は歌論へ、秋月は歌心へ、帰り行く友を送ってそこらまでの心算《つもり》がやがて博多の街つづきである箱
崎になんなんとする地蔵松原――二里余もつづく千代の松原の一部、ここには米一丸の墓があって、人魂が飛ぶと....
「南洲手抄言志録」より 著者:秋月種樹
。余嘗遊鹿兒島而觀之。沙汰精確。旨義簡明。亦可以窺南洲之學識矣。嗚呼南洲夙抱勤王之志。致匪躬之節。間關
崎嶇。死而復蘇。謀國而不謀身。身益困而人益信。言志録所謂。我執公情以行公事。天下無不服。南洲實行之矣。....
「南洲手抄言志録」より 著者:秋月種樹
》に間《かん》を占《し》め、苦中《くちゆう》に樂《らく》を存ずる工夫を著《つ》くべし。 〔評〕南洲岩
崎谷洞中に居る。砲丸雨の如く、洞口を出づる能はず。詩あり云ふ「百戰無功半歳間、首邱幸得返家山。笑儂向死....