「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、大きな紙に覚え書きを取って行き、実験が終るとそれを少し書きなおし、一部の順序を換えたり、不要の箇所を
削ったりし、番号のついた節を切る。これで論文が出来あがる。かかる疑問を起して、かくかくの実験を行い、こ....
「芋粥」より 著者:芥川竜之介
ある。五位はさつき、あの軒まで積上げた山の芋を、何十人かの若い男が、薄刃を器用に動かしながら、片端から
削るやうに、勢よく切るのを見た。それからそれを、あの下司女たちが、右往左往に馳せちがつて、一つのこらず....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
の読者の感興をぶち壊すようなものじゃありませんか? この小品が雑誌に載るのだったら、是非とも末段だけは
削《けず》って貰います。小説家 まだ最後ではないのです。もう少し後《あと》があるのですから、まあ、我....