「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
て、残っているものといったら、意地の悪い性質ぐらいしかなかった。やせて、毛なみはばさばさで、首は細くて
醜く、頭は槌《つち》のような形だし、色のさめたたてがみや尾はもつれたうえに、いがなどがくっついて、くく....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
もう河の源まで溯ってしまったのだ。私は突然自分の残生《おいさき》のほうを見ようとして振返ってみた。私は
醜い、淋しい老年と、間近に迫っている老衰とを見た。そして、すべてはそれで終りなのだ、それで何もかもが終....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
うよと動いている。そこには耕すことしか知らぬ愚昧な農夫と、スープをつくることと子供を生むことしか知らぬ
醜い女とがいる。印度に行ってみよ。支那へも行ってみよ。無数の生きものが、そこに生れ、生活し、死んでゆく....