「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
って、力づいてからは、今日立派に実用になっているではないか。」 つまり、ファラデーは嬰児を作ることに
尽力したので、育てて実用にするのは他人に頼んだ訳である。 四一 講演振り ファラデーは講演者としても....
「支那の明器」より 著者:会津八一
して居る関係から、何も持たぬ、何も知らぬでは済まされないと思つて、とにかく微力の限り、むしろそれ以上を
尽したものである。だから何処の役人に対しても、富豪に対しても、蒐集の貧弱を愧ぢる必要は少しも無いつもり....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
ら快よく思われて、造化広大の恩人も木も石も金もともに燬《や》くるかと疑わるる炎暑の候にまたかくの如く無
尽の涼味を貯えて人の取るに任すとは有難き事なりと、古人の作中、得意の詩や歌を誦するともなく謡うともなく....