「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
の前に立って研究を始めたことはない。また他の学者がやる様に、既知の事実をただ細かく実験して見て、定数を
測定するというような事もしないし、既知の現象を支配する法則を精しく定めようとした事もない。ファラデーの....
「百万人のそして唯一人の文学」より 著者:青野季吉
さういふ形なき読者とのインチメートな対話として以外には考へられない。その読者は既に形がない以上、数量で
測れるやうなものでなく、即刻即座の反響が聞かれる筈もない。しかし彼が、作家の内部に儼存《げんぞん》する....
「南洲手抄言志録」より 著者:秋月種樹
上善無盡。孔子自志學、至七十、毎十年、自覺其有所進、孜孜自彊、不知老之將至。假使其踰耄至期、則其神明不
測、想當爲何如哉。凡學孔子者、宜以孔子之志爲志。 〔譯〕此の學は吾人一生の負擔《ふたん》、當《まさ》....