「駅伝馬車」より 著者:アーヴィングワシントン
や、珍妙な冒險や、うまい頓智を囘想させてくれる。かうして囘想を宿屋での短い會談で語り盡すといふことは不
可能であつた、そして彼は、わたしが忙しく時間に追はれてゐるわけでなく、唯そちこち見物して歩いてゐるのだ....
「クリスマス・イーヴ」より 著者:アーヴィングワシントン
スもその頃はほんたうにイギリスらしく獨特の風俗習慣と云ふものを持つてゐたと云ふわけです。邸は街道筋から
可成り離れてゐて淋しい處ですし、近郷には向うを張る名家とてもないので、イギリス人として何よりも羨むべき....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
じじつ、彼には小利口で抜け目のないところと、単純にものを信じやすいところとが妙にまじりあっていた。不
可思議なことを好む食欲も、またそれを消化する力もなみなみでなかった。しかも、それが両方ともに彼がこのま....