「クリスマス・イーヴ」より 著者:アーヴィングワシントン
方が、その後に出て來た人達よりも眞にイギリス人らしく物を書いたり考へたりしたのださうです。で、時には愚
痴のやうに、もう二三世紀早く生れなかつたのが殘念だと云ふこともある位です。イギリスもその頃はほんたうに....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
》を思うままについばんでいた。正直ものの駒鳥《こまどり》がいた。これは子供の狩猟家の好む鳥で、声高に愚
痴をこぼしているような鳴き声だ。黒鳥はさえずりながら黒雲のようにむらがって飛んでいる。金色の翼の啄木鳥....
「或阿呆の一生」より 著者:芥川竜之介
か、麻雀戯《マアチアン》をしてゐるのを眺めてゐた。それから部屋の中へひき返すと、背の低いランプの下に「
痴人の告白」を読みはじめた。が、二|頁《ペエジ》も読まないうちにいつか苦笑を洩らしてゐた。――ストリン....