「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
んだった。武者修行者は、巨人とか、魔法使とか、火を吹く竜とか、あるいはそれに似たもので簡単に退治できる
敵と戦いさえすればよかったし、鉄や真鍮《しんちゅう》でできた門を通り、鉄石の壁をこえ、城の本丸に入りこ....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
ろうか。彼等は、利口で、殺すことなど何とも思ってないのだ。個々の人間などは問題にはならないので、彼等は
敵を殺す、それが戦争なのだ。それは、むかし、小領主の館から館へ、州から州へ行われていったものだ。 世....
「初雪」より 著者:秋田滋
た。透間風がそこらじゅうから吹き込んで来て、部屋という部屋のなかはそれで一ぱいになっているようである。
敵のように陰険で、しつッこく、烈しい力をもった透間風である。彼女はどこへ行っても、それに出ッくわした。....