「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
に心配もしない。しかし、多分欧洲の時局に大影響があるだろう」と書いた。後には、やや保守党に傾いた意見を
懐《いだ》いておったらしい。 ファラデーのような人で、不思議に思われるのは、博愛事業にも関係しなかっ....
「一片の石」より 著者:会津八一
世に、羊※といふ人があつた。学識もあり、手腕もあり、情味の深い、立派な大官で、晋の政府のために、呉国の
懐柔につくして功があつた。この人は平素山水の眺めが好きで、襄陽に在任の頃はいつもすぐ近い※山といふのに....
「隅田の春」より 著者:饗庭篁村
年同臭味、待君載筆屡相臨、 ナント異《おつ》に出来《でか》したでは厶《ござ》らぬか、此詩《このし》を
懐中《くわいちう》したれば、門《もん》を叩《たゝ》いて驚《おどろ》かし申《まを》さんかとは思ひしが、夢....