「南洲手抄言志録」より 著者:秋月種樹
。薩人黒田・大山諸氏長に至り、長人木戸・品川諸氏薩に往《ゆ》き、而て後|和《わ》成り、維新《いしん》の
鴻業《こうげふ》を致《いた》せり。 七三 凡事有眞是非、有假是非。假是非、謂通俗之所可否。年少未學....
「木曽義仲論」より 著者:芥川竜之介
以来逆賊の汚名を負ひて、空しく東国の莽蒼に雌伏したり。然りと雖も八幡公義家が、馬を朔北の曠野に立て、乱
鴻を仰いで長駆、安賊を鏖殺したる、当年の意気豈悉消沈し去らむ哉。革命の激流一度動かば、先平氏政府に向つ....
「豊島与志雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
んおとなしい、無口な人と云う印象を受けた。それから、いゝ男だとも思ったらしい。らしいと云うのは、その後
鴻の巣か何かで会があった時に、豊島の男ぶりを問題にした覚えがあるからである。 それから豊島とは、始終....