「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
である。莫大の内職をすて、、」は底本では「莫大の内職をすて、」]宴会はもとより学会にも出ないで、専心研
究に従事した時代は感嘆するの外はない、晩年に感覚も鈍り、ぼんやりと椅子《いす》にかかりて、西向きの室か....
「一片の石」より 著者:会津八一
名を、まだ世間が忘れきらぬうちから、もう押し倒されて、倉の土台や石垣の下積みになることもある。追慕だ研
究だといつて跡を絶たない人たちの、搨拓の手のために、磨滅を促すこともある。そこで漢の時代には、いづれの....
「支那の明器」より 著者:会津八一
やうに、いろいろの変つた物を集めて自慢をするといふのでは無く、其頃しきりに私の考へて居た原始的信仰の研
究資料にと思つたのであつた。不幸にして此の玩具の大半は出版部の倉庫の中で洪水を喫つて全滅してしまつた。....