「三太郎の日記 第二」より 著者:阿部次郎
、その憂苦を聽き、彼等の必要を補助する事が、その日以後彼の主なる關心事となつた。さうして彼は貧しい者を
恤むだけでは滿足が出來なかつた。知人の多いアツシジを避けるために、彼は羅馬に巡禮して、其處で乞食の衣を....
「即興詩人」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
地獄との間には、或は登り或は降る神將力士あまたありて、例の大膽なる遠近法もて寫し出されたり。優しく人を
恤《めぐ》みがほなる天使、再會して相悦べる靈ども、金笛《きんてき》の響に母の懷に俯したる穉子《をさなご....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
きである。今日は既に軍費が問題でなく国家の生産能力が事を決定する。国防献金ももはや問題とならない(但し
恤兵《じゅっぺい》事業等は郷党の心からなる寄附金による事が望ましい)。 資産家特に成金を寄附金の強制....