「国文学の発生(第三稿)」より 著者:折口信夫
にあるものとして居たことは疑ひがない。我が國に多い「あくたい祭り」、即、有名な千葉笑ひ・京五條天神の「
朮《ウケラ》祭り」の惡口・陸前鹽竈のざっとな・河内野崎觀音詣での水陸の口論の風習の起りは、此處にあるの....
「古代生活の研究」より 著者:折口信夫
る。私はある夜此行列について歩いて、人いきれに蒸されながら考へた。有名な「千葉笑ひ」、京都五条天神の「
朮《ウケラ》参り」の悪口、河内野崎参りの水陸の口論、各地にあつたあくたい祭りは、皆かうした所に本筋の源....