「木曽義仲論」より 著者:芥川竜之介
に彼等僧兵の群中には幾多、市井の悪少あり、幾多山林の狡賊あり、而して後年明朝の詩人をして「横飛双刀乱使
箭、城辺野艸人血塗」と歌はしめたる、幾多、慓悍なる日本沿海の海賊あり。是等の豪猾が、所謂堂衆なる名の下....
「即興詩人」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
その法皇の都にゆきし、人の上をも夢みるらむ。人々の戀人の上安かれと祈りて飮まむ。又世の中にあらむ限の、
箭《や》の手開かぬ少女が上をも、皆安かれと祈りて飮まむ。(
箭の手開かぬ少女とは、髮に※す
箭をいへるにて....