「南洲手抄言志録」より 著者:秋月種樹
ふ。公|嘗《かつ》て書を作《つく》り、南洲に命じて之を水戸《みと》の烈《れつ》公に致さしめ、初めより封
緘《ふうかん》を加へず。烈公の答書《たふしよ》も亦然り。 二九 臨時之信、累功於平日。平日之信、收....
「三太郎の日記 第二」より 著者:阿部次郎
らないのだからなあ、と云つた。この横槍が度重るに從つて彼は眞面目な心持で又始つたと思つた。さうして口を
緘んで了つた。Pも亦言葉爭ひに倦んだか沈默してしまつた。併しQはまだやめなかつた。彼の口眞似をするため....
「即興詩人」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
く、その光さへ最近き柱を照すに及ばざる程なるに、人々跪《ひざまづ》きて祷《いの》れば、われも亦跪きぬ。
緘默《かんもく》の裡《うち》に無量の深祕あるをば、その時にこそ悟り侍りしかといふ。側にありし例の猶太《....