「きりしとほろ上人伝」より 著者:芥川竜之介
奇体の姿こそ、目ざましいものでおぢやつたらう。 さてこれより「れぷろぼす」は、漆紋《うるしもん》の麻
裃《あさがみしも》に朱鞘の長刀《なががたな》を横たへて、朝夕「あんちおきや」の帝の御所を守護する役者の....
「澄江堂雑記」より 著者:芥川竜之介
、云ひ換《かへ》れば僕の作品の中で昔がどんな役割を勤めてゐるか、そんな事を話して見ようかと思ふ。元来|
裃《かみしも》をつけての上の議論ではないのだから、どうかその心算《つもり》でお聴きを願ひたい。 お伽....