「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
木から木へと飛びまわり、周囲の色とりどりの豊富なご馳走《ちそう》を思うままについばんでいた。正直ものの
駒鳥《こまどり》がいた。これは子供の狩猟家の好む鳥で、声高に愚痴をこぼしているような鳴き声だ。黒鳥はさ....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
ていましたが、たちまち身ぶるいを一つするが早いか、「わん、わん、御姉様《おあねえさま》の御姫様は、生
駒山《いこまやま》の洞穴《ほらあな》に住んでいる食蜃人《しょくしんじん》の虜《とりこ》になっています。....
「芋粥」より 著者:芥川竜之介
すぼらしい事|夥《おびただ》しい。尤も、馬は二人とも、前のは月毛《つきげ》、後のは蘆毛《あしげ》の三歳
駒で、道をゆく物売りや侍も、振向いて見る程の駿足である。その後から又二人、馬の歩みに遅れまいとして随《....