「狂人日記」より 著者:秋田滋
、心地よい快楽であろう。 八月五日―― 一生涯を通して、人を裁き、判決を下し、命令をだして殺させ、
刀でひとを殺したものを、断頭台で殺してきた私、この私が、これまで、罰してきたすべての殺人犯人達と同じこ....
「南洲手抄言志録」より 著者:秋月種樹
余は則ち謂ふ、英氣は無かる可らず、但《た》だ圭角《けいかく》を露《あら》はすを不可と爲すと。 六九
刀槊之技、懷怯心者衄、頼勇氣者敗。必也泯勇怯於一靜、忘勝負於一動。動之以天、廓然太公、靜之以地、物來順....
「鴉片」より 著者:芥川竜之介
、人口過剰に苦しんでゐる。宜しく大劫《だいこふ》の銷除《せうぢよ》する有るべし。元来大劫なるものは水火
刀兵の災に過ぐるものはない。この劫《こふ》に遇ふものは賢愚|倶《とも》に滅びてしまふ。福善禍淫の説も往....