「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
め金をつけていた。元気はいいが、もう萎《しな》びてしまった彼らの女房たちは、ひだのついた帽子をかぶり、
胴の長いガウンを着て、手製の下衣をつけ、鋏《はさみ》や、針さしやら、派手なキャラコの袋を外側にたらして....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
て六円余、また東京へ着して三四ヶ月の分とて三十円、母が縫いて与えられし腹帯と見ゆる鬱金《うこん》木綿の
胴巻に入れて膚にしっかと着けたり。学校の教師朋友などが送別の意を表して墨画の蘭竹または詩など寄合書にし....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
深い伊作は、赤児を包んでいる美しい布《きれ》を解いて見ました。すると、赤児の腹のところに、三角にくけた
胴巻《どうまき》が巻きつけてありました。伊作は赤児の泣くのも耳に入らないと言うように、その財布を取り上....