「駅伝馬車」より 著者:アーヴィングワシントン
ポインター》と名だたるバンタム、これは小さな老ぼれの小馬で、もじやもじやの鬣《たてがみ》に長い赤錆色の
尾をたらし、睡たげに、温和しく路傍に立つて、やがて自分が忙しい目をすることなどは夢にも思ひ及ばぬ樣子で....
「クリスマス・イーヴ」より 著者:アーヴィングワシントン
の足元にねころがつてゐる犬でさへ、もの憂げに寢がへりをして欠伸をする時には、懷しげに主人の顏を見上げ、
尾を床にばたばたさせて、また伸々と眠につくのであつて、その温情と庇護に頼り切つてゐるのであつた。この純....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
しは自分の銃のとどろく音にもおどろいたものだ。銃声はあたりの日曜日のような静けさを破り、こだまとなって
尾をひき、怒ったように鳴りひびくのだった。世の中の騒がしさから逃れ、わずらわしいことばかり多かった人生....