「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
この橋についた。そのとき、騎士は突然|骸骨《がいこつ》だけになり、ブラウワー老人を川になげこみ、木々の
梢《こずえ》よりも高く飛びあがり、雷鳴のようなとどろきとともに、消え去ったということである。 すぐさ....
「初雪」より 著者:秋田滋
鴉の群はそこへ来て棲《とま》り、かしましく啼きたてる。こうして、かれこれ一時間あまりの間、その鴉の群は
梢から
梢へ飛び移り、まるで喧嘩でもしているように啼き叫びながら、灰色をした枝と枝との間に、黒い動きを見....
「秋」より 著者:芥川竜之介
した。足袋を脱いだ彼女の足には、冷たい露の感じがあつた。 月は庭の隅にある、痩せがれた檜《ひのき》の
梢《こずゑ》にあつた。従兄はその檜の下に立つて、うす明い夜空を眺めてゐた。「大へん草が生えてゐるのね。....