「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
と、この後ファラデーのやった様に、盛んに発見をしつつ、同時に内職で莫大の収入を得るということは、人力の
企て及ぶ所でないからだ。しかし、それも確かでないので、ファラデーの収入書が保存されてあるのを取り出して....
「一片の石」より 著者:会津八一
の名を知る人は絶えぬことであらう。彼の魂魄は、もうこれに気づいてゐることであらう。またその友人、杜預が
企画した石碑は、二基ともに亡びて、いまにして行くところを知るよしもないが、彼の著述として、やや得意のも....
「拓本の話」より 著者:会津八一
實物とわづかに濡れ紙一重を隔てたばかりの親しみの深い印象を留めて居る。拓本が持つ此強い聯想は到底寫眞の
企て及ぶところでない。 話が前へ戻つて繰り返へすやうになるけれども、日本の金石文の拓本のことについて....