「きりしとほろ上人伝」より 著者:芥川竜之介
のらせられい。思ふに天主もごへんの信心を深う嘉《よみ》させ給ふと見えたれば、万一|勤行《ごんぎやう》に
懈怠《けたい》あるまじいに於ては、必定《ひつぢやう》遠からず御主『えす・きりしと』の御尊体をも拝み奉ら....
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
》、二に憤怒《ふんぬ》、三に嫉妬《しっと》、四に貪望《とんもう》、五に色欲、六に餮饕《てっとう》、七に
懈怠《けたい》、一つとして堕獄の悪趣たらざるものなし。されば DS《でうす》 が大慈大悲の泉源たるとう....
「即興詩人」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
らん。われはさる説法のためにこゝに來しにはあらず。われは市長《ボデスタ》一家の使節なり。おん身の伺候を
懈《おこた》ること三日なりしは、ロオザに聞きつ。何といふ亡状《ぶじやう》ぞや。疾《と》く往きて荊《いば....