「駅伝馬車」より 著者:アーヴィングワシントン
ところ粗大な風體のやうであるが、見別ける段になると、殆どイギリス人の天性と云つていい、あの身だしなみが
判る。彼は大手を振つて道を行く。あちこちで村のおかみさんたちから聲をかけられ、信用のおける、頼りになる....
「クリスマス・イーヴ」より 著者:アーヴィングワシントン
無慈悲に取りつくあの錆ついた融通の利かない習癖に煩はされずに濟んでゐた。彼に訊けば一族の年代記はすべて
判明し、ブレイスブリッジ一家全族の系譜、歴史、婚姻關係に精通してゐるので、彼は老人の間で非常に氣に入ら....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
子に綺麗《きれい》な姉がいたり、あるいはその母親が善良な女房で、うまい御馳走《ごちそう》をつくるので評
判だったりしたものだ。じっさい、彼は当然生徒たちと仲よくしなければならなかった。学校からあがる収入はわ....