「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
と風になびかせてゆくのを見ると、貧乏神が地上におりてきたのか、あるいは、どこかの案山子《かかし》が玉蜀
黍《とうもろこし》の畑から逃げだしてきたのかとまちがえるかもしれない。 彼の学校は低い建物で、大きな....
「黄粱夢」より 著者:芥川竜之介
。 すると枕もとには依然として、道士《どうし》の呂翁《ろおう》が坐っている。主人の炊《かし》いでいた
黍《きび》も、未《いま》だに熟さないらしい。盧生は青磁の枕から頭をあげると、眼をこすりながら大きな欠伸....