「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ということが重大なる課題となっております。しかるに、対日平和条約に対しては、まだ多くの未調印国家、未批
准国家があり、特に一衣帯水のソ連並びに中共との間には戦争の状態が残っておるのであります。かかる中にあっ....
「歌のいろ/\」より 著者:石川啄木
感は私のよく經驗する所のものであつた。 ○私はとある田舍の小學校の宿直室にごろ/\してゐる一人の年若き
准訓導を想像して見た。その人は眞の人を怒らせるやうな惡口を一つも胸に蓄へてゐない人である。漫然として教....
「道」より 著者:石川啄木
、往復で六里あると聞いても、左程驚きもしなければ、躊躇する態《ふう》もなかつた。 机を向ひ合してゐる
准訓導の今井多吉は、それを見ながら前《ぜん》の女教師を思出した。独身にしては老《ふ》け過ぎる程の齢をし....